3947人が本棚に入れています
本棚に追加
シャワーを浴び、桜が病院着を思い出す寝間着は広げもせず寝ることにする。二人でベッドに入ると桜はすぐにいつもの穏やかなゆったりとした声を聞かせてくれる。
「賢祐、疲れたでしょ?朝からお仕事で夕方は京都駅でハラハラして」
「朝から仕事は桜も一緒。慣れない移動で桜こそ疲れたんじゃないか?」
「そうなのかな…明日のためにも寝ないといけないね」
「ああ、明日天気良さそうだぞ」
「よかった、嬉しい…賢祐、腕貸して…」
「ん」
頭の下へ腕を通し引き寄せると
「これで眠れる、ありがと…おやすみ」
「おやすみ、桜」
腕の中で上を向かせおやすみのキスをすると、密接していた体がぐっと密着し挨拶のキスには情味が加わりやがて濃厚なものへと変ずる。頭に回した手はそのまま口づけの濃厚さを失わぬよう引き寄せつつ、もう片方の手でTシャツが捲れ露になった桜のショーツを脱がし
「濡れたら…旅行中困るだろ?」
とベッドの下へ落とす。
「…Tシャツはいい?…賢祐は…?」
桜は薄暗い部屋でもわかるほど赤くなり俺の下着にほんの少し手を掛けた。
「全部脱いで寝ようか…」
最初のコメントを投稿しよう!