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<あぁ、俺のものにならないかなぁ。> という思考を皮切りに妄想がはじまり、あまりに具体的なそれは、映像として私の頭の中に流れ込んできた。 佐々木に抱きしめられた私は、激しく深いキスを何度もされ、服を乱され、紺の下着をはぎ取られ、体中を舐められ、吸われ、揉みしだかれ、かき回されて、いやらしい音と声を上げまくっていた。 佐々木は不敵な笑みで舌なめずりしながら、 「もうビチョビチョだ。入れてほしいんだろ。ヒクヒクしてる。」 だとか 「俺のも舐めて。」 だとか 「その腰の動きやばい。えっろ。」 などと、まったくもって王子らしからぬ発言を連発していた。 私は飲み会の最後の1時間半、自分主演のAV(修正なし)を鑑賞したようなものだった。 お持ち帰り~なんて浮かれていたけれど、そこは恋愛経験ゼロの23歳。自分には関係ないことと思っていたせいもあり、夜の知識は中学生並みにしか持ち合わせていなかった。 え?そんなことするの?そんな体勢になるの?痛くない?それほんとに気持ちいいの?そんなベチョベチョ?え?え?なんか、なんか汚くないっ?? 中学生な私は、モテ人生で経験値豊富な佐々木が送り込んでくるリアルエロ思考についていけず ・・・リバース。 以来、私は佐々木の妄想を垣間見ないよう、注意するようになった。
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