聞こえても、聞こえなくても

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あれから4年、私たちは27歳になった。

香田は学生時代からの彼女と早々に結婚して、二児の父。
真由は先輩と社内結婚。
田島は彼女がいたり、いなかったりで、現在フリー。
私は年齢＝彼氏いない歴を更新中。
そして、意外にも佐々木は私への片思いを継続中のようだ。

佐々木の声がまた聞こえてくる。

＜俺も北見と結婚したいなぁ。＞

うん。継続中ですね。

＜そしたら毎日一緒に風呂はいろ。風呂と、ベッドと、1日2回はやりたいなぁ。＞

うん。エロ男爵ぶりも継続中ですね。

＜北見は裸で寝てもらって、目覚めの日課は乳首をしゃぶる、とか、いいなぁ。＞

いや、そこは目覚めのキスにしといてよ。

私の突っ込みはむなしく宙に浮き、佐々木の頭の中では、キッチンで裸エプロンの私が後ろから突き上げられてアンアンとよがっている妄想が始まる。