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六枚目
『冷水を飲み、一気に頭を冷やした私は、沸々とSへの恨みが募っていきました。
いくら私が悪いことをしたとはいえ、こんなにも虐げられなければならないものでしょうか。
どうすればこの恨みの感情を抑えることが出来るのか。この気持ちを晴らすにはどんなことをすればいいのか。
それを考えるのがこれからの日課となりました。
それにはまず、Sの行動を把握することから始めました。毎日観察していると、同じようなパターンの生活リズムであることがわかってきました。
朝起きて仕事に出掛け、夜の六時には家に帰る。その後、必ず歩いてコンビニに出掛け、一時間ほどして帰宅する。
この繰り返しでした。特に何をするでもなく、私はひたすら尾行を続けました。何か出来る機会はないかと探っていたのです。
しかし、これといって出来ることはありませんでした』
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