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「いいよ、忘れてても。変態ジェイは俺の頭の中で素っ裸で駆け回ってるから」
さっきの真っ赤がさらに真っ赤になる。
「俺、変態じゃないもん」
「分かったよ、変態ジェイ」
「変態じゃないよっ! ばかっ!」
「いいからこっちに来い。来ないなら俺がお前を追いかけるぞ」
そんなことをさせちゃいけない、そう思うからジェイは素直に蓮のそばに行く。
「卑怯だ、俺がそばに来るって分かってて言ってる」
「分かってるよ。お前はそういうやつだ。いつだって俺のことを考えてくれている」
親指でジェイの唇をなぞるように触れていく。何度か往復するとジェイの熱い吐息が指にかかった。そのまま手を下ろしてジェイのソコに触れる。
「な! なに、なにすんの!?」
「なにって、触ってるんだよ。俺の手、分かるか?」
手のひらで包む。むくっと動く。
「分かるよっ! こんなとこでいきなり、」
「いきなり? いきなりなんだ?」
こんな話をしているのに、ジェイは蓮の手を拒んでいない。
「……言わない」
「なんだ、言えよ。こんなになってるくせに」
言っている間にもジェイのソコはすくすくと育っていく。ジェイはやっと2歩後ろに下がった。
「どうして離れる? 来いって、なんとかしてやるから」
「蓮、サボるんでしょ? こういうのもサボんないと」
両手でソコを隠しているのが可笑しい。そして突然欲が生まれた。
(お前を…… 抱きたい)
蓮はベッドに胡坐をかいた。
「ジェイ、しよう!」
ジェイは慌ててさらに後ろに下がった。ダイレクトに言われて、自分が止まれそうにないことに気がつく。
「だめ。だめだよ、そんな体力ないでしょう?」
「バカにしてるな?」
「そうじゃなくて! 元気になってからにして。お願い、きっと蓮が心配になるだけだよ。1人で歩き回れるようになってから…… お願いだから、蓮……」
自分のために言っているのだ、それは分かっている。溜息をついた。
「お前の言う通りだ。悪かった、俺はいつもお前を困らせる」
そんなことを言われてジェイは思わず言ってしまっていた。
「蓮が良くなったらたくさんしていいから!」
蓮の顔が一瞬で悪い顔になった。まるで舌なめずりしている猛獣のような。
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