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「そういえば杏奈の男に興味がない、の言葉をはき違えてるんだったね、それも忘れてたから大混乱だった……」
「あーあれね。別にあえて今更訂正する必要ないかと思ってそのままにしておいたんだけどさ。こんな所で誤解生むとは思わなくて」
「てゆうかさ。思った以上にかっこよかったわー巧さん……勘違いしてたことに真っ赤になってて、むしろ人間らしくて好感持てたよ。思ってたのと全然違った」
麻里ちゃんはベッドから起き上がり、前のめりになりながら私に鼻息荒くしていう。
「一緒に住んでて本当に何も思わないの!?」
「え」
コントローラーを握ってゲームを再開しようとしていた私は驚いて麻里ちゃんを見る。至って真剣な顔で彼女は私を見ていた。
「ええ、私が三次元の男に興味ないこと知ってるじゃない」
「よーーく知ってますけど。あれはまさに二次元から飛び出してきたようないい男じゃない。惚れないなんてある?」
「二次元ならもっと性格いいはずだよ」
「そんな性格も悪い人には見えないんだけど」
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