すれ違いだす心

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 勝手に一人で結論付けると、ようやく冷蔵庫からヨーグルトを取り出す。適当にスプーンを手に持ち、椅子に腰掛けてそれを口に入れた。りんごのシャキシャキとした食感が舌に伝わる。 「……どんな人なんだろうなー相手の人」  巧の求婚を断って更に契約結婚を許可したかなり凄い女性。何でこんな面倒な関係にしたんだろう。やっぱりあれかな、子供とかいるから再婚はしないって強く決めてるとかかなあ。 「ううん、難しい。まあ、そんな考える必要ないかあ」  そう無理矢理思考を停止したところで、何とか自分を納得させる。ヨーグルトの続きを食べながら、今日はばあちゃんのことでメソメソせずにシャキッとしようと誓った。私が落ち込むと絶対ばあちゃんも落ち込んじゃうもんね。 「何しようかな〜流石にゲームの気分じゃないし、目的はないけどぶらぶら外出でもしようかなあ」  返事のない独り言を言った時、ふいに部屋のインターホンが鳴り響いた。スプーンを口に入れたまま停止する。  はて、私また何かゲームかグッズ買ったっけ? そんな記憶はないんだがなぁ。それとも巧が何か買ったのだろうか。
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