経験値低すぎ

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 綺麗な箸遣いで、巧は食べかけのそれらを頬張った。とっくに冷えてるし、美味しいわけがないのに。  それでも彼は白い歯を出して笑いながら言った。 「めちゃくちゃ美味い」  子供みたいに笑うその顔があんまりにも反則だった。  私の脳内にポンと選択肢が浮かぶ。  ▷(無言で抱きつく)  ▷(無言で抱きつく)  ▷(無言で抱きつく)
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