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「ほら、仲直りするならいい機会だよ」
「あいつが本当にそんな目的できたと思ってんのか」
「え、だって……」
小声で話す私たちを振り返り、樹くんがにこやかに言う。
「さささー! 三人で飲もう飲もう!」
ちょっと飲もうか、と私は言ったのだが。
それから缶チューハイ一本を飲み干した樹くんは、
全然顔色の変わらない様子で「酔っ払ったー」と大声で叫び、並べてある布団にダイブして寝入ってしまったのだ。
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