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樹くんはとにかくファッションにあまり興味のない私のペースに合わせるのがうまかった。
興味ないなりに多少の好みはあるのだが、それをうまいこと察知して服を勧めてくる。
決して無理強いはしないし、あくまで楽しく買い物を進めた。
時間が経つにつれて少しずつ買い物を楽しめるようになった私は、笑って彼の服を選ぶこともできた。
服に化粧品、雑貨など、あらゆる買い物を持ちきれないほどした私たちは、それをタクシーに乗せてようやく帰宅した。
今までオーウェンたち以外の買い物なんてスッキリしたと思ったことはなかったけれど、確かに気分転換にはなったと思えた。
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