隠し事はもうしない

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 さらにワクワクが増す。初めての巧と祝う誕生日、プレゼント。  欲しいもの、欲しいもの、どうしようたくさんある……!  鼻息荒くして言った。 「去年のクリスマスの限定オーウェンフィギュア! レアすぎて手に入らなかったの!! は、さすがに無理かあ……」 「…………」 「今度出る新しいゲームとか! 声優が好きな人で!」 「…………」 「ああっ、ロータスをイメージした香水今度出るって言ってた、推しのイメージの香りとか最高で」 「一度バラしたら急にオタク全開でくるじゃん……」 「あ、ごめん」  完全に興奮していた。こう言う話できる相手麻里ちゃんしかいなかったから嬉しくてつい。  だが巧は大きな声で笑った。子供みたいな顔で目に涙を浮かべている。 「誕生日に推しグッズかよ」 「スミマセン」 「おもしろ。もういい、聞いた俺が悪かった」  巧はそれからもしばらく一人で笑い続けていた。  翌週土曜日。  その日は早い時間帯からなんと巧がキッチンに立って調理をしていた。まさか彼が料理をしてくれるとは夢にも思っておらず、キッチンに来た私は驚きで停止した。
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