プロローグ

1/2
1219人が本棚に入れています
本棚に追加
/164ページ

プロローグ

 その人は、ひらひらと夜風で舞い散る桜の花びらを見上げながら静かに泣いていた。  仕事で嫌なことでもあったのか、それとも恋人に振られたのか…。  理由はわからないけれど、その横顔はとても哀しそうだった。  でもわたしはその姿がとても綺麗だと感じて、しばし釘付けになったのだった。
/164ページ

最初のコメントを投稿しよう!