35年後の真実

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小学校1年か2年の頃、私は、折り紙にハマっていて、そして折り紙を集めていて、それらを学校にも持って行き、休憩時間に、ひたすら折っていた。 ある時、私の折り紙のコレクションがケースごと、突然、姿を消した。 私は、驚き、騒いだ。 しかし、見つからず、母にも、こっぴどく叱られ、父からは、「盗まれたって誰かを疑うのは、けしからん!」と言われてフルボッコにされた。 私が、折り紙にハマったきっかけは、突然、それまで元気だった祖父が病に倒れ、1週間後に亡くなったが、親戚中で千羽鶴を折った事がきっかけで、折り紙コレクションも、折り紙を入れるケースも、叔母がプレゼントしてくれた物だった為、母にも、ものすごく叱られ、私も、ものすごく落ち込んだ。 それから、2年後。 小学校3年か4年になった時に、同級生のB子さんから、聞いて事実を知り、当時の私は、頭がお茶を沸かした。私の折り紙コレクションを盗んだのは、同級生のA君だったという事。そして、A君が私と離れ離れのクラスになり、新しいクラスメート達に、私の事を名指しで「1年か2年の時に、あいつからパクった折り紙達や!」と得意げに見せびらかしていたらしい。 そして、私は、小学校3年か4年の時に、学校に持って行った手提げ鞄が突如無くなり、動揺し、騒いだ。 そして、月日は、流れて、小学校後半か、中学生になってから、B子さんから「実は、私、あの時、手提げ鞄を持って行ってしまって。あの時、ゴメンネ」と言われて、空の手提げ鞄が返って来た。 そして、17年後、30歳を迎えた時に、A君は、小学校1年からの同級生だったC子さんと結婚し、やがて子供をもうけた。 そして、折り紙事件の35年後、私が実家に帰省した際、ふとA君の事を思い出し、若干気持ち悪くなったが、この歳になって思う事は、A君が私の折り紙を盗み、そして2年後に見せびらかしてって、 よく考えたら、嫌いな奴から、単なる嫌がらせ行為として、盗んだ物を2年間も自宅保管するのは、おかしいという事。 まさか、A君は、私に気があった? そして、知り合いの男性達にその件を伝えると、返って来た反応は、やはりA君は、私に気が有り、B子さんはA君の事が好きで、B子さんは、A君に想われている私に嫉妬して、手提げ鞄を持ち去ったのでは?という事だった。 そして、A君は、言わないだけで、折り紙事件だけで無く、他にも私に対して、後ろめたい事が何件か有り、そして、嫁のC子さんは、真相を全て知っているのでは?という事だった。 私は、小学生の頃から、A君に対して、何とも思っていなかったし、折り紙事件の件で、私の中では、A君は、嫌な奴に変わり、そして現在では、C子さんには、申し訳ないが、A君は単なる変質者でしかない。
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