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才能の花
花はすくすくと育ち、とうとう黄色い花をつけた。
達成感に浸りながら眺めていると、花はユラリと揺れて、俺の方を向いた。
「立派な花が開きましたね、おめでとうございます!」
「花が……しゃべった? この声……あの時の婆さんか!?」
理解が追い付かず呆然とする俺を気にも留めず、花はしゃべり続けている。
「私は『才能の花』です。私を咲かせてくださったあなた様には、お礼として秘めたる才能を開花して差し上げます」
「俺の……秘めたる才能!?」
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