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全力で拒否します
「いやいやいやいやまてまてまてまて!」
俺は全力で食い下がった。
「なんだよその三択、あり得ないだろ!?」
花は不本意そうに黙っている。
「ヒヨコの性別見分けて、誰得だよ!? どのシーンで使うんだよ、その能力!」
「鶏飼うときに雄だと朝うるさいから雌を選ぶシーンで……」
「ねぇわ! 鶏飼わねぇから!
まぁ2番の能力はまだ、弁当屋でバイトするときとかに使えるかもだけど……」
「あっ、給食限定能力ですので、お弁当には適応されませんよ」
「はぁ? 俺来年30だよ!? もう義務教育終わってんよ? 給食食う予定は金輪際ねぇよ!」
「それじゃ3番にしますか?」
「いや、スニーカーの紐くらいほどけたら結ぶし。逆にそこに能力振りたくねぇし!」
「んもう、わがままですねぇ」
「俺か? 俺が悪いのか!?」
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