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「んぅっ……ぐっ……」
鎌頼の無駄に凶器のような昂ぶりを口に咥え、天宮くんが苦しげに呻く。
「はぁ、あ、天宮……」
鎌頼は恍惚とした表情で天宮くんを見下ろし、天宮くんの頭に手を置いている。
口を塞がれているせいなのだろうか。天宮くんの後孔の締め付けが強まり、僕の喉が鳴る。
「っ……そろそろ、了いとしようか」
膝を抱え直すと、深く抉るように抽送を繰り返す。癖になりそうな快楽に下肢が震え、天宮くんの腰を掴み突き上げていく。
「んんっ、うっ…んぐっ……」
天宮くんの苦しげでいて扇情的な姿に堪らなくなり、奥深くに突き上げると欲望を吐き出していく。まるでそれを呑み込んでいくように、締め付けが強まった。鋭い締め付けに、僕は思わず息を詰める。
天宮くんも果てたようで、胸元にまで白濁した液体を飛ばし、口元は鎌頼の物と思われる液を垂らしていた。ぐったりとした様子で寝台に体を沈め、荒い呼吸を繰り返している。
落ち着いた頃を見計らい、僕は天宮くんの腕の縄を解き体を丁寧に拭っていく。天宮くんは疲弊しているのか、ぼんやりとした瞳で空を見つめて言葉を発さない。
「天宮……」
済んだ後に一気に罪悪感が押し寄せたのか、鎌頼が青ざめた顔で天宮くんを離れた場所から視線を向けていた。
「どうしたんだ? 今頃になって罪悪感でも湧いてきたのか」
僕はぐったりとした天宮くんに着物を着せると、水の入った湯呑を天宮くんの唇に近づける。ぼんやりと突っ立って何もしない鎌頼に比べたら、僕のほうがよっぽど好青年だと思えてならない。
いつまでも返事をしない鎌頼に、僕は侮蔑の混じった視線を投げる。彼は奥歯を噛みしめ、悔しげに肩を震わせていた。
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