27人が本棚に入れています
本棚に追加
そんな朝を過ごしたら、大体電話がかかってくる。
相手は戸村涼。
俺の大学のバンド仲間でありながら、好きな人。
「もしもし。はよー、文也。」
「おはよー。涼。」
「今日も駅で待ってるから、早く来るんだよ!」
「わかってるって…。」
そう言って電話を切って、朝の準備をする。
電車の時間まであと30分。家から駅までは10分だから、20分の間、ワックスをつけたりして、時間を過ごす。
大学の教科書をリュックに詰め、ギターを肩にかける。今日は1時限目だけ涼と同じだから、涼と一緒に行く。1日のスケジュール確認だけして家を出る。
最初のコメントを投稿しよう!