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涼は一番端っこの席に座り、俺がその隣に座る。
涼と一緒に1時間目の授業の確認をする。1時間目は、日本国憲法についての授業だ。
法学部の俺と経済学部の彼には必ず必要な授業だし、うまく一緒に時間を決めて単位を取得するようにしている。
授業よりも短い約40分の通学時間を過ごす。そんな短い時間なのに、涼はいつも寝てしまう。
しかも、俺にもたれかかってくるように。
涼の何気ない もたれが好きになって、誰にも取られたくないから、いつも端っこの席に座ってもらう。
そして、大学の駅に着くと、当たり前のように起こす。
寝ぼけた顔をした彼は、リュックを電車の棚から取り出し、笑顔で隣を歩く。
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