いつの日からの日常

14/20
88人が本棚に入れています
本棚に追加
/182ページ
一度、そんな事を前に聞いたことあった。 けど、その時はおかしそうに大爆笑されて。 その記憶は鮮明に残ってる。 楽しいからいるんだって、とかなんとか。 あたしが彼女だったらそうは思わないから聞いたんだけど。 それ以来、聞くのはやめた。 どうせ同じ答えだろうし。 しつこく聞くのは、違うと思うから。 そんな事を考えながら由美香がスマホを取り出して何やら操作している様子を見ていれば。 由美香は、ふつうさ、と楽し気に口を開いた。 「男子かな?女子かな?とか気になるもんじゃない?」 「あー、じゃあどっち?」 そう言われて、あたしはそう返したのだけれど。 ケラケラと笑われた。 「じゃあ、とか。絶対気になってないヤツじゃんそれ。」 否定はしない。 だって、どうでもいいからね。 あたしが軽く笑えば、由美香が見て、と自分のスマホを机に置いて見せてきた。 「答えは、どっちも。二人して美男美女じゃない?」
/182ページ

最初のコメントを投稿しよう!