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そんなあたしを放って、こいつはショーツをするりと器用に抜き取っていく。
そうして、またくすりと笑って。
「すげえ糸引いてんだけど。本当にやめて欲しいの?」
「、る、さい、」
あたしを、こんなにしたのはあんたのくせに。
あんたが、いつもこんな事ばっかするから。
そんな恨み言を込めて、恨めし気に口にする。
けれども、あたしの恨み言なんて歯牙にもかけていないようで。
あたしの耳元に顔を近づけて小さく笑った。
そうして、耳裏を舐め上げて囁いた。
「知らなかったわ。」
吐息が、かかる。
熱い、吐息。
あたしは胸を上下させて呼吸していた。
どくどく、と心臓がうるさく動く。
嫌な、予感が。
そう思った時だ。
「こんなに変態だなんて、な。」
ちかっ、と。
脳が点滅した。
目を瞑っていた筈なのに、その衝撃で目を見開いた。
「う、っ、あ、」
理解するのに、時間がかかった。
けれど、あたしが理解する前にその指はまた動く。
「あああっ、」
「もう二本飲み込んでんだけど。分かる?」
そう口にして。
ずぷずぷと、上下させてその存在を主張する。
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