進路

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「ひーちゃん、ふっごふおいひぃー♪」 (↑しーちゃん、すっごくおいしいー♪) わたしの作ったオムライスを頬張りながら、親指を立てご満悦の南さん。 わたしは、カップスープにお湯を注ぎ、南のランチョンマットに置くと、自分も向かい側に座り、オムライスを食べ始めた。 『包むというより、被せただけだけどね…。(汗)でも、破けず上手く焼けてよかった。』 「うん、キレイに仕上がってる。チキンライスは、これ……」 『カレー粉が少し入ってるんだ。ちょっとカレー風味でしょ?』 「なるほど…。しーちゃん、料理上手だね。」 言いながら、手が止まらない南。 気に入ってくれたみたいでよかった。 『たまたまだよ。(汗)これだけは、昔から何度も作ってるから。もっと早く、作ってあげればよかったね?』 「じゃあ、これからもたまに作って下さい。」 『かしこまりました。』 「本当に…?ヤッター♪」 南は、アッという間にオムライスをたいらげ、満足げにお腹を擦りながら、スープに手を伸ばした。
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