忍と南

4/7
194人が本棚に入れています
本棚に追加
/225ページ
『南さん、あの……。これは、どういう状況…?』 翌日土曜日午後。 ベッドの上で、壁に寄りかかり読書中のわたしに、腕を組みベッタリくっつく南さん。(汗) 「しーちゃん成分を補充中です。」 『補充中…?』 「そう、補充中。だってー、同じ学校でも広いから、すれ違うことも殆ど無いし。帰りに一緒に帰るしか出来ないんだもん。」 はい、南さんほっぺたを膨らませてます。 『でも、それは中学の時とあんまり変わんないんじゃない?元々学年違うんだし…。』 「だ・か・らー!学校の規模が違うでしょ?もう、分かってないなー。」 『それはね、分かるけど…。(汗)』 わたし、何て言えば正解ですか? 「とにかく、今日はずっとくっついていたい気分なの。だから…」 『いいよ、くっついていよう。南がそれで、満足出来るなら…。』 「しーちゃん…。」 『いつもの感じがいい?』 「それは…うん…。」 『分かった。』 わたしは、座ったまま南の後ろに回り込み、足の間に南を入れ、背中から抱きしめた。
/225ページ

最初のコメントを投稿しよう!