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「その日は赤い月だった」の1節について
昔むかしと言うほど前では無く、14年ほど前の事。
僕が僕になったとある出来事を経て、
とにかく自己表現をする場所を求めて創作小説なるものを書いた時期があった。
まぁ、今もそれに近い物を書いているんだけども。
その物語は、両親に愛されなかった少年が、
子どもを道具としてしか見ない親に育てられた少女と出会い、「愛」とは何かを共に過ごし思い悩む。
と言ったもの。
主人公の少年の言動には当時の自分自身の思想が大いに混ぜこまれている。
この少年と違って、僕は両親に愛されて育ったと思ってはいるから、完全にシンクロしている訳では無いが。
結論から言うと、僕は両親に愛されて育ったが、
僕にはその愛を受け取る事が出来なかったと言う事だ。
「愛着障害」というらしい。
その物語は一応完結していて、今でも時々読み返すのだが、自分で書いておきながら「この時の作者の気持ちを考えてみよ」的な問いに答えられない設定があって驚く。
少年の双子の妹が幼馴染に虐められて自殺をした後
少年が幼馴染の両親を殺し、自分に依存させる。
そして、幼馴染の目前で自殺を図る。
本当に。あの時は何を思って、こんな事思いついたんだか。
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