売春宿

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売春宿

 下半身に擦りむけたような痛みを感じながらボリスは起きるとそこは安宿だった。売春婦を買い利用するような宿屋だった。  昨晩はどこで何をしたのかよく覚えてなかった。  異常な性欲に飲まれそうになり、お金を握りしめ、外に出たまでは覚えているが後はさっぱりだった。  隣には女が寝ていた。息があるのかおそるおそる女の胸をさわってみると鼓動が感じられた。  異常な性欲に駆られ異常なセックスで売春婦を殺してしまったかもしれないと思っていたからボリスはホッと安堵した。  枕元に相場の2倍のお金を置くと、お金を払って全く覚えてないというのももったいないから、取り合えず胸だけでも少し揉んでから眠らせたまま帰ろうと思いボリスは胸を揉むと、なんと胸が4つあった。  布団をめくり顔を見るとあの時の占い師だった。更に布団をめくり身体を見ると激しく絡み合った痕跡がしっかりと刻まれていた。女の尻から尻尾が生えている事からやはり悪魔だったようだ。  どうやら悪魔としてしまったらしい…そう考えていると隣から「へくちぃ!」とくしゃみがした。 「布団を取らないで寒いじゃないの」と悪魔は言った。  どういう事かボリスが尋ねると「外から屋敷の様子を見ていたら。あきらかに魅了がかかりすぎておかしくなったアンタが出てきたから、事件を起こされても困るから私が欲望を全て受け止め、アンタに一晩中激しく泣かされたのよ」と悪魔は言った。「だからすごく疲れて眠いわ」  ボリスは思った。毒を食らわば皿までだ!!「疲れてるとこ悪いんだけど、俺はさっぱり覚えてないんだよね。悪魔とやってどうなるか知らないけど酷い目に遭うんだったら、せめてやった事ぐらい覚えてたい、今から相手をしてほしい」 そういうと悪魔は「いいでしょう、昨日は泣かされっぱなしだったからリベンジマッチしたい気持ちがあったの。受けて立つわ!!」と言い。朝から本気の獣のようなセックスが始まった。結果はボリスの敗けだった。  売春婦との気の抜けたおざなりなセックスにうんざりしていたボリスはこれには大満足だった。  ボリスは、部屋を出て宿を出るまでの間、悪魔の尻をさわり続けていた。 悪魔は「男ってちょっと寝ただけで直ぐ自分の所有物だと勘違いするんだから」と満更でもなさそうに言った。  ボリスは満足したのでチップも継ぎ足してちょっとした金額を悪魔に報酬として渡した。  悪魔は人間に身体を売って報酬を貰うなんて初めてでなんか興奮する。何を買おう楽しみだ♪と言い市場や商店のある方角に歩いていった。    太陽は真上にあった。何か食べ物を買って帰ろう。ボリスは屋台で肉とパンを果物屋でリンゴを買った。
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