炎上

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青い顔をしたスズがあたしを見るなり駆け寄って来る。 「ちょっとアキコ、どういうつもり!?」 あたしの腕を痛いほど掴んで詰め寄って来るスズ。 「なにするの、痛いよスズ」 「やめなよスズ! アキコがなにしたっていうの!?」 サチがわざと大きな声でそう言うと、クラスメートたちの視線が集まって来る。 スズは慌ててあたしから手を離したけれど、もう遅かった。 「なにしてんのお前」 そう声をかけてきたのはA組で一番筋肉質な男子生徒だった。 「別に……」 スズが男子生徒から視線を逸らす。 「別にって、おかしいだろ今の」 「腕を掴んだだけだから」 「でも、すっごく痛かったよ?」 すかさずそう言うと、男子生徒はスズを睨み付けた。 「お前もしかして、昨日の佐原の書き込みをみて逆恨みしてんのか?」 「逆恨みなんてそんな……!」 「じゃあなんだよ? お前が盗作したのが悪いんだろ?」 その言葉に、クラス中がザワめいた。 中には盗作したなんて知らない子もいただろうに、これで全員にバレてしまった。
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