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スズはそう叫び、教室から逃げ出したのだった。
☆☆☆
どこにいても、なにをしていても逃げられないのがネットの世界だった。
スズがいない教室内でホームルームが開始される。
そんな中でも、ネット上ではスズの悪口が増えて行く。
いつも通りに授業が始まる。
スズを中傷する書き込みは、デビュー時の公式サイトまで汚染していく。
昼休憩、スズのいない教室でお弁当を食べる。
あたしがアップした写真がＳＮＳで拡散される。
「ねぇ、ちょっと面白いことをしようか」
お弁当を食べ終えたサチが立ち上がり、スズの机へと近づいて行った。
「なに？」
「一応、今回のイジメの主犯はあたしじゃないとダメでしょ？ だから、ほら」
そう言い、サチはスズの机の中からメモ帳を取り出した。
それはスズが肌身離さず持っているネタ帳だ。
「机の中にあること知ってたの？」
「うん。あたしの席からはスズの様子がよく見えるの。授業中でもメモができるように最初は机の中にいれてて、移動する時にスカートのポケットに移動させてたんだよ」
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