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最後の願い
サチへの拷問は多方面に渡った。
マキの時のように体中を傷つけ、切り刻み、男たちはサチを全裸にしてダンスをさせた。
あたしは時に男たちに命令し、自分自身もサチをイジメ、そしてその光景を傍観していた。
気が付くと時間は経過していて、放課後になっていた。
「もういいよ。ありがとう」
サチの手の小指をニッパーで切り落としていた男に、あたしはそう声をかけた。
「殺さなくていいのか?」
「大丈夫だよ。後はあたしが処理をするから、帰って」
あたしがそう言うと、男たちは怪訝そうな顔を浮かべながらも、割れた窓から外へと逃げて行った。
あたしはまだ意識の残っているサチを見下ろし、制服を投げつけた。
「早く服を着て。行くよ」
☆☆☆
もう、サチはあたしに逆らう気力なんて残っていなかった。
舌を切断して声もでないし、今にも死んでしまいそうな出血量だから、当たり前だけど。
少し歩くだけでも息を切らして倒れ込んでしまいそうなサチを叱咤し、どうにか校舎裏へと到着する。
しかし、すぐにその場に座り込んでしまうサチ。
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