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スズとも仲良しでいつもこの3人で行動しているのだけれど、スズは1人だけずば抜けて頭が良かった。
将来は小説家を目指しているらしく、あたしも何度か短編作品を読ませてもらったことがあった。
普段小説なんて読まないのだけれど、スズの書いた作品なら読んでみたいと思えた。
3人そろってA組へ入るとすでに登校してきたクラスメートたちが口々に挨拶をしてきてくれる。
この瞬間がたまらなく好きだった。
「あ、この雑誌今月号? あたしまだ買ってないの。読ませてくれない?」
あたしはそう言い、クラスメートが机の上に出して読んでいた雑誌を手に取った。
「あ、うん。もちろんいいよ!」
クラスメートは慌てて作り笑いを浮かべて頷いている。
「あれ? 本当はなんだかよくなさそう?」
「そ、そんなわけないじゃん! アキコちゃんが先に読んでいいよ!」
今アにもてゴネしてきそうなクラスメートに、笑い出してしまいそうになる。
このA組内であたしたち3人はカーストトップだ。
そんなあたしに立てつく生徒はどこにもいない。
「よかった。じゃ、明日返すね」
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