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□ホテルでお茶を
トモキと会ったのは何だったっけな、
そうそう
面白い陶芸作品をSNSで見つけて、
超ツボ（陶芸作品だけに？）なのに
作家名がわからんーと言ってたら
教えてくれたんだった。
雑貨屋で働いてる子で、
見た目はおそらくこのエッセイの
登場人物中一番シュッとしている。
ファミレスでご飯食べたら
なぜか性のお悩み相談になり
（なんでかみんなわたしの前では
突然そういうお悩みを開陳してくれるのだ）
若いのにEDになってしまったらしく
相手が違えば克服できそうだから
一戦交えてくださいとシラフでお願いされ
”そんなお願いの仕方がありますか？”とは思いつつ
ひと肌脱いで救いになるならと
休憩タイムを利用して二人きりになってみたものの
やっぱり残念な結果だった
休憩タイムを持て余して飲んだ
安物のお茶の味が忘れられない
自分でも悲しくなってくるので詳細は書かない。
トモキはいいやつなので今でもたまに連絡は取る。
ご飯行きたいねーって言いつつもう一年会ってない
ご飯だけならいいんだけどね
役に立てなくてごめんとも思うし
率直に言って気分が高揚しない
それにしても
こうして自分が主導権を握る側に立ってみるとよくわかる
いい人なだけでは意中の相手の気持ちを惹きつけられない。
こういうの二十代の恋愛盛りのうちに学んでたら
さぞかし無双だったんじゃね？って思う
今ももちろん楽しいけどね
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