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□母親はオンナじゃない?
水木と前後して出会ったのが健太郎。
平日昼間の暇な時間に寄る飲食店の店主で、
一回りほど年が下だった。
坂口健太郎に似てなくもないので健太郎
(ただし、もんのすごい撫で肩)。
結論から言っちゃうとわたしの片思いだった
健太郎の店はカフェというか、夜はお酒も出してる店で
客にもフレンドリーに接する健太郎に
まんまと勘違いさせられてしまっていた
わたしのこと好きなのかと思ったら違った
(我ながらバカでしょー。客商売だっつーの)
て言うか!
酔ってふにゃふにゃ絡んだら
「しっかりしてくださいよ〜。
家路さんお母さんだから、女性に見えないんです」
って言われたんだよな、一気に酔いが覚めたわ
おかげで痩せた。
ママ感溢れていた産後太り体型が一気に解消されたのは
皮肉にもこいつのおかげ。
着るものもガラッと変え、
メイクもしっかりして生活感を消した。
周りは驚きつつ褒めてくれたけど
健太郎は一切反応なし。
店は気に入っていたので
常連客として店に通いつつ過ごすこと数年。
ある時、
健太郎が人妻と不倫してるって噂が立った。
相手はわたしより年上の三人の子持ちだった。
どうも事実っぽい。
どっひゃー
母親だから云々ってのは完全に
「商売人としての方便」だった!
単にわたしのことがタイプじゃなかったんじゃん!
惚れっぽいのも大概にしなはれや、と
チャンカワイにすら叱られてしまいそうな
アホな片思いのお話でした。
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