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タレント時代に着こなしたなら人目を引いたであろう可愛らしいコスチュームも、作業着として身に着けたなら、わずかのオーラすら感じさせるアイテムにはならなかった。
それでも。買い物客を見送った後の彼女の表情は、かつてシンヤが見たことのない、満ち足りたものだった。
カメラがスタジオに切り替わる。
ーーさようなら、ナツコちゃん。
心の中でつぶやき、シンヤは次のニュース原稿を読み始めた。
<【番外編①】了>
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