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その日、音の色が見えた。 極彩色の弾丸が身体中に命中して、息の根を止められた。 好きだ、好きだ、好きだ、好きだ、好きだ! その言葉以外教えられていない子供のように、何度も心の中で繰り返した。 好きだ。 それはもう、 とても、 恋に似ている。
藤音綴
(
とうおんつづる
)
の歌は、十八年の人生の分岐点だ。
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