プロローグ

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プロローグ

 その日、音の色が見えた。  極彩色の弾丸が身体中に命中して、息の根を止められた。    好きだ、好きだ、好きだ、好きだ、好きだ!    その言葉以外教えられていない子供のように、何度も心の中で繰り返した。    好きだ。    それはもう、  とても、  恋に似ている。    藤音綴(とうおんつづる)の歌は、十八年の人生の分岐点だ。 74cc6b90-95ba-4f5f-8d1e-928216f9ce6b
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