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正義感持ちのサディスト
油まみれの小鳥を見た。
この小鳥を洗ってあげた。
だけど飼い主は反発し
その色が本来の姿なんだと言う。
酷く黒色に汚れた姿に癒されるという
彼の思考は理解できなかった。
鳥籠の小鳥を見つけだし
その小鳥を逃がしてあげた。
しかし飼い主は反発して
その姿が本来の姿だという
その囲まれた世界に癒されるという
彼女の思考は理解できなかった。
荒野を見付けた。
水を零してあげた。
しかし、彼らは反発せず
その一滴一滴を求めた。
群がるように手を伸ばした。
その姿に僕は癒された。
おしまい。©2021年 冬迷硝子。
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