ササヤカな花

桜の蕾がほころぶ春ですね。

間宮実結です。

平凡な会社員です。

みんなに王子と呼ばれている人に

求愛されています。

今日は高校三年生の時の思い出話をします。

クリスマスプレゼントに

父から腕時計を買って貰いました。

日付が変わる前

カレンダーの窓の部分の花が閉じて

明け方にゆっくり開く

珍しいギミック。

期間限定という殺し文句で

予算オーバーという文句を

封じて獲得しました。

冬休みには勉強机に置いて

花がゆっくり開くのを見ながら

試験勉強した夜が続きました。

本命の国公立大学が厳しいことは

先生に言われなくても

自分が一番よくわかっています。

「志望校のレベルを下げないか」

何度も言われましたが譲りませんでした。

受からなくてもいい。

やれるだけやってみたいと

自分の気持ちに従いました。