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あっー!もう。なんでこうも汚いのかしら
塵埃1つとしてないはずなのに汚い。空気が汚い。
こればかりは私自身が作り出したもの。
だから仕方ない。仕方ないはずなんだけど。
汚い。汚らわしい。気持ち悪い。吐いてしまいそうだ。
でも胃の中のものはさっき全部吐き出した。だからもう胃液しか出てこない。いっそ胃自体が出てくれないかしら。肺も腸も全て吐き出して私を殺して欲しい。
でも出たのは胃液ではなかった。
血。
「まぁでも血液というのも悪くない」
私はそれでもその部屋に居続ける。私自身の身体を見下ろして。
おしまい。©2021年 冬迷硝子。
※本作は自殺や自傷行為を助長または教唆ものでありません。
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