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神楽「お兄ちゃん、おじいちゃんから一本も取ったことないんでしょ?」
タクヤ「うーん、ぜんぜん勝てる気がしないからなあ、技はともかく、体力でも負けてるし」
琴乃「まあ、そうなんですか?タクヤさんだって剣道部でも実力者なのに……」
神楽「仕方ないよ。おじいちゃんって、知る人ぞ知る伝説の達人なんでしょ?」
タクヤ「伝説ってのは言い過ぎとしても、警察の偉い人がたまに指導とか頼みに来るくらいは達人だな」
琴乃「すごいんですね……」
タクヤ「普段はとてもそうは見えないけどな。うちの剣道部が強いのも、じいちゃんのおかげだ」
と、話している間に、だんだんと学園な近づいてきた
琴乃「もうすぐ剣道の全国大会があるんでしょう?」
タクヤ「うん、正確には地区予選だけどな」
神楽「うちの学園から、誰かが一人、推薦枠で出られるんだよね?」
タクヤ「ああ、じいちゃんがそんなこと言ってたな」
そういえば、そろそろ代表選考が決定する時期だ。
タクヤ「学園代表は、名誉顧問のじいちゃんが決めることになってるんだ」
神楽「もしかしたら、お兄ちゃんが選ばれるかも!?」
タクヤ「無理だよ、俺なんかじゃ」
神楽「分からないよ。だってお兄ちゃん、強いんでしょ?」
タクヤ「強くなんてないさ。推薦枠は一名だ、剣道なはタカヤがいるからなあ」
神楽「ああ、タカヤお兄ちゃんかあ……」
琴乃「タカヤさんも、強いですもんね」
タクヤ「ああ。昔から、あいつにだけは勝てないんだよ、俺は……」
神楽「まあ、来年またがんばったらいいじゃない?」
タクヤ「うーん、俺、あんまり勝ち負けにこだわるタイプじゃないからなあ」
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