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どどどどど………!
なにやら地響きが近づいてくるのだが……。
がちゃっ‼
???「お兄ちゃん、起きろ~っっ🎵」
ドフッ
タクヤ「ぐはあっ!」
???「そーれ、ぐりぐり……🎵」
俺の上に乗っかったまま、その小さな悪魔は右へ左へと転げて追加ダメージを与える。
タクヤ「もぎゅ、もぎゅ、ぐはぁっ!」
ばたんっ‼
ベッドから落ちて、俺は後頭部をしたたかに床に打ちつけ、目を覚ました。
タクヤ「か、神楽ちゃん、なんてことするんだよ……」
神楽「あはは、お兄ちゃん、やっと起きたよー」
タクヤ「せめて、声を掛けてから飛び乗るまでに猶予時間をくれよ……」
神楽「だって、もう御飯出来ちゃったんだもん。お姉ちゃんもおじいちゃんも呼んでるよ?」
タクヤ「うう……」
神楽「お着替え、手伝ってげようか?」
と、俺の寝巻きのズボンに指を掛ける神楽ちゃん。
タクヤ「じ、自分で着替えるから! やめろよ、もう!」
神楽「あははっ、冗談だよっ。じゃあ、早く着替えて、降りてきてね🎵」
神楽ちゃんはそう言って、部屋を出た
タクヤ「分かった分かった、起きるからさ……」
俺は、さっきみしりと嫌な音がしたあばら骨を押さえながら、制服に着替えて、一階へ降りていく。
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