序章

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六介「ところで、もうすぐ期末試験じゃが……」 タクヤ「やなこと思い出させるなよ……」 六介「ちゃんと勉強しとるんじゃろうな? そろそろ進学のことも考えんといかんぞ?」 タクヤ「分かってるよ、やってるってば」 六介「どうだかのう……」 そして俺の名前は八神タクヤ 幼い頃に両親をなくし、色々あってこの小言の多いじいちゃんに引き取られた、八神家の養子だ。 神楽「ごちそうさまでしたー!」 琴乃「ごちそうさまでした」 ほぼ同時に二人が食べ終わる。 タクヤ「んぐ、んぐ……」 六介「お前、食べるのが遅いのう」 タクヤ「ゆっくり味わって食べた方が健康にはいいんだよ」 琴乃「そうですね、あわてることは無いですよ」 六介「確かに、それはそうじゃが」 と言ってる間に、たくあんの最後の一切れを食べ終えて、俺は箸を置いた。 タクヤ「ごちそうさまー、美味しかったよ。琴乃」 琴乃「うふふ、ありがとう、タクヤさん」 神楽「それじゃあ、そろそろ行こう!時間だよ!」 タクヤ「あっ、本当だ……じゃあ、じいちゃん、俺たちもう出るから!」 かばんを引っつかみ、玄関に急ぐ俺。 神楽「おじいちゃん、行ってきま~す」 琴乃「それじゃあ、行ってきます、六介さん。」 六介「うむ、いってらっしゃい」 家を出て俺たちは出発した
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