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「本当に良いのですか?」
すいみんぐねこは急に聞いてきた。
「何が?」
「すいみんぐねこは役立たずです」
それを聞いて俺は悲しくなった。きっと今まで何度も他の客に言われたに違いない。
「大丈夫だよ。俺はお前がいいんだ」
そう言って、俺より少しだけ低い頭を撫でる。
「にゃーん」
な、鳴いた? こいつ本当の猫か?
はじめて鳴き声なんて聞いたのでびっくりした。
「じゃあ、すいみんぐねこ、一緒に泳ぎに行こうか」
「はい」
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