15人が本棚に入れています
本棚に追加
それから、もう一度春が来た時にクロードとドリーは結婚しました。
その二か月前にこんな会話がありました。
「ねえ。ドリー、ぼくは君の歌をずっと聴いていたいんだ」
「ここに置いていただければ、ずっと歌っていますよ」
「そうじゃなくて。……ぼくと結婚してくれないか?」
「あはは。亡くなったエマに比べればずっと不器量で、なまけ者のあたしとですか?」
「そうだね。でも、なぜだかそうしたいんだ」
ドリーは黙ってうなずきました。
最初のコメントを投稿しよう!