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明け方にドリーが冷たくなると神様は天使長ガブリエルに言いました。
「人間を死んでから、花にしてやったことがあったな?」
「はい。神様が愛された者だけ特別に」
「ドリーをそうしてやってくれ」
「あのドリーをですか?」
神様は黙ってうなずいて立ち去ろうとしましたが、ふと立ち止まり、こう言い添えました。
「あいつの家族と猫も一緒にな」
その神様の命令に天使長ガブリエルはあれこれ悩んだ末、ドリーの願いをかなえようと彼女と彼女の愛した家族をかすみ草にしました。
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