ポインセチアと魔法使い

3/19
前へ
/68ページ
次へ
「……そこで、クリスマスにも花がほしいと、いうわけなんじゃ」 「わたしでは不満なんですか?」  もみの木が言います。 「不満と言うわけじゃないが、さびしいじゃないか」 「それが不満ってことじゃないですか。じゃあ、お好きな花と仲良くすればいいでしょ」  とげとげしい声でそう言うと、もみの木は金色の玉と綿の雪といっしょに去って行きました。
/68ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加