ポインセチアと魔法使い

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 サンタクロースは、自分の耳がまだそんなに遠くなっていないのを、悲しく思いました。すると後から小さな声が聞えます。 「サンタクロースさん、あたしでよかったら……」 「うん? おまえさんは?」 「ポインセチアです」 「ありがとう。でも、おまえさんは花なのかい?」 「ええ、とても小さいんですけど」 「……ありがとう。でも、いいんだよ。大きくなったらお願いするから」
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