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コーパルのあわいで
やがて厚い氷のなかから
息吹はもたらされるだろう
囀る鳥たちは地平をついばみ
闇は墓地に切断された棺か
眼窩に逃げまどうだろう
空は燃えたとうとしている
泡だち、波打つように
空は白く燃えたつだろう
明けない夜はないが
醒めない夢をみている
あなたの手は、いま透きとおり
吐息はレーテーの薄氷か
あるいは沈殿する泡沫
コーパルになった心臓が
微風のあわいにとける
やがて黄金の炎のなかで
あなたは永遠の比喩になる
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