夕暮れ
1/1
読書設定
目次
前へ
/
36ページ
次へ
夕暮れ
この夕暮れを形容すべき言語など、 輝きはまたたく間に街を流し 沈黙の地層から滲み出でた 逆巻く人びとの影にたゆたう わたしは一つの石塊であった。 地平から幾筋にも分岐した時間は 人びとの膝下までを金色にぬらして いのちの底へといざなっている わたしの上で身を翻したのは、 きっと、いつかの、わたしの、しっぽ。 耳を傾けなければ、 うちへむけて、傾けなければ。 忘却にこの沈黙が紛れるまえに。
/
36ページ
最初のコメントを投稿しよう!
3人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
スターで応援
74(あなた 0)
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!