ぶからない春

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ぶからない春

春はなんでもぶれる モンシロチョウの羽ばたきとか 花壇のツツジの香りとか 花粉にくしゃみする人とか なんでもぶれる ぶれることを ぶらぶらと 歩いて理由を考える 春霞にあってましまったのだろうか でも昨日も今日もたいらな気温で あくびがでた あくびがでると 視界がぶれる 空もぶれる ぶれてどうなった 雲はゆらゆらゆれていたか 陽の光はさしこんでいたか わからなくなる わからなくなるからぶれるのか ぶれるからわからなくなるのか これをぶからなくなるとでもいうか ぶからなくなるとどうなる それもぶからない きみの影はたしかか ぼくの影もどうだ 世界のピントを合わせなくては でも急がないほうがいいかもしれない 走るとなんでもぶれるから
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