第6話 漫才

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第6話 漫才

「はいどうもー、キャット&アイリーンでーす。」 キャット「自己紹介します、私がキャットで相方がアイリーンという名前でやらさせていただいでますけども名前だけでも覚えていただけれれば嬉しいですえぇえぇえぇ」 アイリーン「確かにねぇ私たち皆様からBe quiet!(ビークワイエット)Be quiet!(ビークワイエット)言われておりますけども」 キャット「言われてねえわ。漫才師が静かにしろ!って言われたら漫才師として終わりじゃないか。急にBe quiet!(ビークワイエット)なんて言われてら海外の人もビックリしちゃうわ」 アイリーン「バーに行ってみたいよぉおおぉおおおお」 キャット「急だねぇ」 アイリーン「行きつけのバーとかあるひとっておしゃれじゃない?」 キャット「行きつけのバーなんて言えたらおしゃれだね、でも私たち女子高生だよ?バーなんていけないよ」 アイリーン「恥かかないようにさ、ここでバーの練習したい。」 キャット「練習はいいけど、私も行ったことないけど大丈夫?」 アイリーン「大丈夫、キャットはおしゃれだから勘で行けると思う」 キャット「嬉しい、私頑張っちゃう。じゃあ私マスターやるからアイリーンお客さんやって。」 アイリーン「7部丈みたいな中途半端な人生」(アイリーンがそのまま後ろへ下がる) キャット「え?それ私の事?あ、どうやら彼女なりのショートコントの入り方みたいですねえぇえぇえぇ」 アイリーン「自動ドアウィーン」(手で自動ドアを開く表現をする) キャット「違うよ」 アイリーン「え、違った?」(何かおかしなことを言ったかなって顔をする) キャット「多分ね、バーに自動ドアは無いと思うんよ。自動ドアってなんかおしゃれじゃないじゃん。」 アイリーン「なるほど、自動ドア無しバージョンね、わかった」(アイリーンが後ろに2歩下がる) 「田舎には自動ドア無いから田舎の人にとっての対応だね」(小声でキャットに伝える) キャット「違うよ、いや逆に田舎の方が自動ドアあると思う。」 アイリーン「カランコロンカランうぃーマスタぁやってる?」(千鳥足でドアを開ける表現をしてマイクスタンドに近づく) キャット「(まぁ、迷惑な泥酔客だけど間違っちゃいないか)いらっしゃいませぇ」 アイリーン「とりあえずワンカップ頂戴!」(右人差し指を前に突き出す) キャット「違うなぁ、薄々勘づいていたけど違うなぁ、オシャレなバーに日本酒とか置いてないしワンカップ絶対無いんだよなぁ、たぶんこういう人って大阪新世界に居そうだし、お金持ってなさそうだから入れないよ」 アイリーン「違うかぁ、うちのおとんなんかお酒の事をワンカップっていうし、おつまみの事をするめっていう意味だと思っているけどなぁ」 キャット「苦労してんだね、親孝行しなさいよ」(アイリーンの頭を優しくなでる) アイリーン「わかんないなぁ、手本見せてほしい」 キャット「手本?うちが客であなたがマスターするってことでいい?」 アイリーン「やかましいわ!」 キャット「やかましくねえだろ!」(二人マイクスタンドから二歩下がる) アイリーンがシェイカーを混ぜているふりをする キャット「あら、もう始まっているみたいですね、入ってみましょう」 キャット「ウィーン。」(自動ドアを開ける手ぶりをする) アイリーン「いらっしゃいませ、ご予約の方でしょうか」 キャット「ボケたんだけどスルーされたんだけどえぇえぇ。それはいいとして、予約制なんですか?」 アイリーン「ええ、当店予約制で一見さま以外お断りしております」 キャット「予約制で一見様以外お断りしていたら、誰も入店出来ないじゃないですか」 アイリーン「そうなんですよ、開業して20年間ひとっこ一人入店できた人はいません」 キャット「まてまてまて」(二人でマイクに近づく) アイリーン「ん?」 キャット「その設定だと後々苦しいぞ。別のお店にして」 アイリーン「仰せのままに」(アイリーンが2歩下がる) キャット「最後だぞ!」(キャットが二歩下がる) キャット「カランコロンカラン」(キャットがドアを開ける) アイリーン「おきゃくさんかい?、お好きなお席へどうぞ」(腰を低くしてしゃがれた声で) キャット「・・・・ちょっと怪しいけど今度はちゃんとしているな。おじいちゃんがマスターなのかい?」 アイリーン「失礼な。あたしゃおばあちゃんだよ」 キャット「(お、おばあちゃん?スナックと勘違いしているのか?)まあいいや、マスターおすすめちょうだい」 アイリーン「はいよー」(シェイカーを振る動作をする) キャット「やっぱベテランだけあって、様になってるなぁちゃんとしてんじゃん」 アイリーン「はいどうぞ」(お客さんに差し出す動作をする) キャット「それではいただきます。(飲む動作をする)うまい!これはなんていうお酒なんですか?」 アイリーン「うまい棒を粉末ソーダで割りました」 キャット「へぇ、うまい棒使ってるから美味しいのか―、ってよくみたらバーじゃなくて駄菓子屋のババアじゃねぇえか、ってそんな間違いあるか。」 アイリーン「それから200年後地球は猿に侵略され、人間が猿のペットとして逆転する世界となった」(アイリーンは宇宙から力をもらうように両手を天に掲げ舞台袖に逃げる) キャット「まさかのSFオチ?終わりでーす。どうもありがとうございましたー」
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