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年上美人上司
俺の名前は柿本隼人。30歳。
どこにでもいるサラリーマン。
そしてゲイでコンプレックスの塊だ。
身長は168センチとあと少しで170センチなのに成長は高校で止まり、肌はどんなに日に当たっても焼けない色白に、栗色の髪。
それに容姿は口々に言われる『美人さん』
だいたい美人さんってなんなんだよ。
『右目の下にある泣きぼくろが色っぽい』
なんだよそれ。そんなの知るか!!だ。
あまりに容姿の事ばかり言われるから、見返してやろうと仕事を頑張ったから成績はいつもトップ。
これで誰にも文句は言われないだろうと思ってたのに、厄介な奴に好かれてしまった。
それは部下の『柊真琴』
顔はタイプだったし、明るい性格で周りを元気にしてくれる。
叱ってもへこたれず何にでも一生懸命だし、褒めると満面の笑みを浮かべ喜ぶところが可愛い。
いいヤツだが、俺は社内恋愛をしない。
というか、会社でゲイだということは隠しているので、絶対付き合えない。
なのに真琴ときたら、告白してきて断ってもまた告白してきて…。
何回断っても断ってもずっと告白してくる。
そのうちそんな健気さにやられてしまい、オッケーしてしまった。
あんなに社内恋愛しないって決めてたのにな〜。
ま、社内では上司と部下の関係をきちんと守ってるし、プライベートでは可愛く甘えてくる。
強いて言えば犬…。
そう!ゴールデンレトリバー。
頭をよしよしてやると喜ぶ、可愛いヤツなんだ。
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