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NASAの研究室
男性研究員と女性研究員の会話。
「財政難の為仕方なくあの喋る蛸を売り払ったが大丈夫だったろうか?」
「大丈夫でしょう?まだこんなにサンプルがあるわけですから」
「いや、そういう意味じゃなくて……君本当に研究のことにしか興味がないんだね」
「ええええ、もう研究大好き未知の生物大好きです!でも不思議ですよね!」
「なにが?」
「この喋る蛸の生態ですよ!さして強い個体という訳でもないのになんで毒舌なんですかね?」
「そりゃ、そういう性格なんだろ?」
「でも、そういう性格は災いしてすぐに殺されるか食べられるかしちゃうんじゃないですか?だとしたら自然淘汰されてもおかしくないはずです。ところが発見された蛸は悉く毒舌という不思議!」
「……まぁ、不思議は不思議だな。何人かの研究員が頭に来て殺そうとしてたからな」
「でしょう?それにまるで心の中が見えるのかってくらい的を得てるのも腹がたちますよね?」
「……まぁな」
そこに慌ただしく入ってきた研究員が叫ぶ。
「大変です!」
「どうした?!」
「あの!蛸を調べてたんですが、なんらかのウィルスに感染してる事がわかりました!」
「ウィルス?!それは、、、危険なものなのか?!」
「え?いえ……とりわけ蛸の健康状態に問題はないようですが」
「……なるほど、とりあえずもしも人間に感染ったとしても大丈夫なのか?」
「おそら…く。それにそれほど感染力も強くないみたいですし、我々も発見するまでは全く気がつかなかったですし、研究員の誰も感染していないようですし……」
「感染力のほとんどないウィルスだって?そんなウィルスいずれ死滅するんじゃないか?」
「まぁ、そうかも知れませんが……これを見てください、ウィルスを拡大したものです」
「なんだこりゃ、こりゃ……まるで」
「そう、、ですよね?」
「う、ん……こりゃ、まるで……シナプスにそっくりじゃないか?」
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