第二章

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第二章

次の日 俺は昨日より軽い足どりで登校した。今日は隣の人に会えるといいな。だが教室には俺の隣の席の人はいなかった。風邪なのか?俺は亮に聞いてみた。 「この席の人どうしたの?風邪?」 「あーそいつずっと学校来てないんだよ」 「何で?」 「さー知らね、、、。でもあいつなんか中学のとき色々あって妹が入院してるとかしてないとか。」 「へー、次移動だよな?早く行こうぜ。」 俺は話をそらした。だって、これ以上ききたくなかったから。 はぁ、今日の授業はもう集中できないな。 昼になり中庭で亮とご飯を食べていると、見たことのない女子が担任と一緒にいるところを見た。廊下が亮の「あいつだよ」が遠くで響いた。 ざわ。昼休みが終わった。俺たちが教室に入るといつもとクラスの雰囲気が違った。あの子だ。すぐそう思った。クラスのみんなが、あの子を見てヒソヒソ話している。俺はその子に近づき声を掛けた。 「俺、一日前にこの学校に転入してきたんだ!名前は貝塚蓮!隣の席だし仲良くしよ!」 「、、、あっそ」 クラスには沈黙の時間が続いた。不穏な空気。気まずくなってしまった。そこに先生がきたためそのまま席に着いた。 「えー久しぶりに木下が来たな。新しく来たやつもいるし一応自己紹介しとけ」 「はぁ、木下蒼桜(きのしたそら)です。」 短くて気だるそうな小さい自己紹介だった。 「うしっじゃあー授業始めっぞー」 木下蒼桜。 やっぱり何かあるんだ。あまり関わらないようにしよう。 そう思ったのに、隣の席ということもあり俺たちは関わることが多くなってしまった。
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